パルパルパピヨン’s diary

なんでも書くのです。

勉強と学びの違い

勉強とは、外部から規定された「身につけるべきこと」を学習者がそっくりそのまま写し取る行為のことをいいます。例えば、学校教育はカリキュラムに沿って、最終的に生徒に身につけさせたい技能・態度などを逆算して授業計画が立てられる目標準拠型教育をとります。そのため、1回ごとの授業における目標も細分化されます。授業の設計は全て教師側にあり、生徒は「身につけるべきこと(問題の解き方、考え方など)」をそのまま吸収しようするのが特徴です。

それに対して、学びとは自身の意欲のまま「身につけたいこと」を探求し、興味の世界を発展させる試みのことをいいます。例えば、高機能のデジタル時計をプレゼントされたことを嬉しく思った子どもが、友達に羨ましがられたり、大人に褒められたりする日々の生活のなかで時計に対する興味が広がり、算数や数学についての探求が広がった場合などでしょう。私は「勉強」と「学び」をこのように区別するのがいいのではないかと考えます。

多くの場合、子どもにとって前者は苦であり、後者は楽しいものでしょう。生涯に通ずる感性を育む重要な児童・青年期に、勉強ではなく学びによる教育がなされることを私は願っているのですが…