パルパルパピヨン’s diary

なんでも書くのです。

恐怖との対峙

心理学用語にフラッディングという言葉があります。動物などにトラウマを抱える人が、その恐怖を克服するためのトレーニングのことを指しますが、これは恐怖の対象を比較的長い時間見続けることにより、被験者は一定の効果を得ます。この際に気を付けなければならないのは、恐怖の対象との対峙時間があまりに短すぎると、かえって恐怖の度合いが増幅されかねないという点です。

しかし、恐怖の対象が特定の人や動物などの分かりやすく存在するのではなく、「集団」や「文化」などの集合的かつ不可視的な「概念」であるならば、フラッディングは有効でしょうか。恐怖の対象が大きすぎる場合、我々はそれとどのように対処していけばいいのでしょうか。

私はこの「大きすぎる恐怖の対象を抱える人々」のことをマイノリティと呼んでいます。主に障がい者の方やいじめを受けている方々、LGBTの方々が含まれています。私は未熟者ではありますが、これらマイノリティの方々を対象として、大学院生活、ひいてはその後の進路を尽力していきたいと思っています。